もうすぐ運動会の季節がやってきます!
学校でも、運動会に向けての練習が始まったり、選手を決めるテストをしたりすることもあるかもしれません。
そんな中、「うちの子はあまり足が速くないから、運動会にあまり積極的ではない…」とお悩みの親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
かけっこが速くなるためには、いくつかのコツがあります。
足が遅い子の特徴
1、走る姿勢が悪い
腕がプラプラしてしっかり振れていない、ももが上がっていない、胸を開いてあごが出ているなど、走り方が悪い場合もあります。
走るのが速い子は、なんとなく「カッコイイ」走り方をしますよね。「うちの子の走り方、何かかっこ悪いな…」と思ったら、走り方が原因かもしれません。
2、偏平足・O脚・X脚
現代の子供は、運動不足・靴の選び方・普段の姿勢などの影響で、脚の形が変形している場合があります。
運動習慣がなく、足の裏の筋肉が低下することによる偏平足。
もも裏の筋肉が不足していることや、間違った座り方(ぺたんこ座りなど)が習慣化していることによるX脚やO脚。
脚の変形は、体の重さを上手に支えることができなくなり、体全体の筋力低下につながります。かけっこが遅くなるだけではなく、姿勢が悪くなることによる体の痛み、肥満、倦怠感などのデメリットが考えられます。
3、体力不足
運動習慣がない子供は、100メートルを全力で走り切る体力がないこともあります。
走り方は上手でも後半失速し、上位の成績が出せないのです。
足を速くする4つのポイント
1、腹筋を意識する
速く走るためには、まず体幹がブレないことが大事です。
体幹に力を込めるために必要なのが、「腹筋」。「腹筋」に力を貯めることで、自然と前傾姿勢になり、あごが上がるのも防止でき、速く走るのに必要な姿勢が自然にできます。
また、腹筋によって素早くももを上げることもできます。
2、ももを力強く前に出す
脚を後ろに蹴り上げすぎず、どんどん前に出し、脚の回転数を上げることが大事です。
回転数を上げるためには、走り始めは歩幅を細かくし、徐々に加速するのもポイントです。
3、腕の振り方
腕をプラプラと横に振ったり(いわゆる「女の子走り」)、ぐるぐると回すようにするのはNG。
また、「腕を大きく振って」と言いますが、腕は体幹の姿勢が整えば自然に振れるものです。
腕に意識が行き過ぎると、重心が上に行ってしまい、突んのめって走るような形になったり、胸が上がってしまう原因にもなります。意識はあくまで「お腹」「もも」に向け、腕はリラックスさせましょう。
「手はグーにして走る」というイメージですが、「手は軽くパーにする」のも、肩や腕の力を抜くポイントです。
あとは足の動きに合わせて、しっかりと振りましょう。
4、足の裏を鍛える
足が速い子は、足の裏の筋肉が発達しています。軽く地面を蹴って、弾むように走るのです。
一方で足が遅い子は、足の裏をベタベタと地面につけて重く走ります。
足の裏には「アーチ」と呼ばれるふくらみがあり、この「アーチ」によって体の重さを支えています。しかし運動不足などによって足裏の筋肉が低下し、この「アーチ」が下がってしまっていることが多いのです。
足の遅い子は地面に足の裏を全て付け、「土踏まず」から着地してしまいますが、足の速い子は「かかと」から着地してすぐにアーチを乗り越え、つま先で蹴り込んでいます。そして、この蹴り込む力でまた膝が上がる…という繰り返しのリズムができているのです。
5、インソールを変える
足の裏のアーチを支え、骨格のトータルバランスを整えるなら、インソールを変えるのもオススメ。
足が速くなるだけではなく、普段の姿勢が整ったり、痛みがあった個所が回復するなどの効果も期待できます。
楽しく走る練習を!
走り方を整えることは、体全体の筋肉や骨のバランスをチェックし、整えることにもつながります。
ぜひお子さんと楽しく走る練習をして、念願の一等賞を目指しましょう!